AIの普及により、私たちの生活はこれまでにないほど豊かになり、便利になりました。
そして、これからもその動きは加速し、未だかつて想像したことがない世界へと連れていってくれるかもしれません。
それくらい、AIの登場はインパクトがあります。
ですが、それと同時に私たちに今後求められる能力も大きく変化していると考えています。
今回は、AI時代の到来により今後求められる能力は何か、という観点で私なりの見解を解説していきます。
いまだに「文系・理系」で悩んでいる人は、時代に取り残される
いきなり切り込んだテーマですが、個人的にAI時代が到来したのち、
文系・理系の枠組みで悩んでいる人、あるいはそこに固執している人は時代に取り残されるのではないかと考えています。
もはや、「AI」は何事にも組み込まれており、あって当たり前の存在として成り立っていくことでしょう。
むしろ、すでにそうなりつつあります。
そんな中、「私は文系なのでITは・・・」といい、AIについて全く興味も持たない、さわりもしない人材は今後の市場価値においても暴落していくと感じています。
今の状況ではAIを用いて何を成し遂げたのか、というのは評価点となりますが、
今後はそれが当たり前になっていく時代でしょう。
逆に、理系人材だから開発だけを担っていました、という方も危ういのではないかと思っています。
専門知識の「検索」や「高性能の計算」をAIが担う今、
どちらか一方の領域に閉じこもることは自分の脳の半分を封印するのと同じになります。
AIが奪ったのは「境界線」である
AIの登場により、「仕事」が奪われるのか、という内容については以前解説しました。
個人的にはそんなことはない、という見解で着地していますが、今回の内容も少しそこに絡んできます。
AIが登場したことにより、文系と理系の境界線が奪われたのではないかと思います。
これまで理系人材が得意としていた複雑なプログラミングやデータ解析は、
AIが「最強の助手」としてこなしてくれます。
逆に文系の得意領域だった文書要約や市場分析などもAIが数秒で終われせてしまいます。
両者の「作業的な部分」をAIが埋めた結果、
我々に残ったのは「AIを使って何をしたいのか」という強烈な課題、すなわち「個の意志」だけなのです。
「文理融合」の先にある、残酷なまでの「個」の勝負
文理融合の結果、私たちに残るものは強烈な個性です。
自分は何をしたいのか、何を成し遂げたいのか、その問いをより強烈に抱えている人材こそが
圧倒的な差別化を図り市場価値を上げていける人材だと思います。
1. 文系的感性(Why):問いを立てる力
まずは、文系的な感性が求められる背景についてです。
AIは「答え」を出す天才ですが、「何を解決すべきか」という「問い」を立てることはできません。
顧客の痛み・不満への共感や社会への違和感、日常生活での「これっておかしくない?」と問いを立てる力、それに対してAIを駆使して方向性を決める旗振り役の力が必要です。
この問いの設立や、感性を用いたストーリーの構築は文系的な感性があってこそではないでしょうか。
2. 理系的論理(How):AIを使いこなす力
問いが決まったら、それを最短距離で解決する「仕組み」を構築する力です。
ここでは圧倒的に理系人材が有する論理性がものを言います。
AIのリテラシーやデータに基づいた判断、それをもとに論理的な指示(プロンプト)ができる能力が必要です。
文系的な感性を用いた「想い」を現実に形にするための言語化が求められるのではないでしょうか。
正確に難解なコードを書くことができる能力までは必要ないかと思います。
ですが、技術という魔法の限界と可能性を知り、AIという部下を120%使い倒す必要があります。
3. 個:Will(意志):唯一無二の「物語」
しかし、上記2つの能力だけでは私は足りないと思います。
なぜなら、上記二つだけでは誰がやっても同じだから、です。
私が最も重要なポイントだと思うのは、「人間臭い意志」があるか、という点です。
文理を兼ね備えた人材は今後もっと増えるでしょうし、AIを使えば基本的には平均的な回答が出てきます。
従って、なぜ他の誰でもない「あなた」がそれをやるのか、一貫した物語や哲学が必要だと思います。
AIによって導き出された平均点に対し、オリジナリティを追加することで市場価値を高めるスパイスとなるのです。
ここでは、あなたなりの偏愛や毒、こだわりをあえて注入してあげる必要があります。
「強烈な個」を形作る3つの資材
では、これからの時代に求められる文理融合型人材になるためにはどうしたらいいのでしょうか。
個人的には3つの手順があると思います。
- AIを「言語」として習得する:プログラミングができなくてもいい。AIに的確な指示を出し、出力を評価できる「理系のリテラシー」を持つこと。
- 「違和感」をビジネスに変える:前回の記事で触れた「不快」や「違和感」を、解決すべき課題として定義できる「文系の感性」を磨くこと。
- 「実績」ではなく「属性」を売る:替えのきくスキルではなく、「この人に頼みたい」と思われる独自の経験や哲学(ストイックさ)を前面に出す。
難しいコードや、開発を手掛ける必要はないと思います。
それは本当のプロフェッショナル人材に任せておけばいいでしょう。
私たちに大切なことはAIに的確な指示を出し、出力を評価できる「理系的なリテラシー」を持つことです。
次に、「違和感」を感じ取り、それをビジネスへ変える力を持つこと。
ここでは文系的な感性がものを言います。
そして最後は自分なりの個性を出すことにより、あなただからこそ導き出せる解決策・価値が生まれるのではないでしょうか。
まとめ:AI時代、あなたは「何者」として旗を立てるか?
AIが登場するまでは、個人について考える前に雑務に埋もれてしまっていました。
ですが、今後は雑務はAIが全てになってくれるでしょう。
そのさきに求められることは私たちの個性、文系・理系という狭い檻から出て、
両方の知識を兼ね備えた上で自分なりのオリジナリティを出していくことがこれからの人生を豊かにする秘訣だと思います。
