転職を考え始めた時に真っ先に思うことは、
今の仕事を続けながら転職活動をした方がいいのか、
はたまたきっぱりと辞めてから転職活動をした方がいいのか、
の二つで迷うと思います。
結論から申し上げると、「働きながら転職活動」をお勧めします。
今回は、実際に迷っている方に対して
転職エージェントとしての知見をもとに働きながら転職活動をした方がいい理由について解説していきます。
先に辞めるのはリスクを負うだけ
転職活動を始めるときに、先に辞めてからの方が集中できると思う、
という意見があると思います。
個人的にはそれは全くの嘘だと思っており、
辞めてから集中して転職活動をしたいという言葉のうらには「早く今の環境から逃げ出したい」という焦りが本質だと思っています。
そして、その焦りを誤魔化すために転職活動をするためという装備を持った状態で
離職し、収入源が立たれ、焦っていく、そんな負のループを実際に何名も目の当たりにしてきました。
いい転職活動をするために先に辞めたのに、いつの間にか収入をもらうために、
「生存のため」の転職活動になっていくのです。
いつの間にか就職することが目的となり、
生活にも精神的にも余裕が失われていく中で本質的ないい転職はできないのではないかと思います。
【行動経済学】損失回避バイアスが大きく働く
行動経済学でもよく耳にする損失回避バイアス。
実は先に離職してから行う転職活動でも大きく効力を発揮してきます。
それは、貯金が減り、無職の期間が延びれば伸びるほど人は「早く決めなければ」という恐怖に支配されてしまいます。
心に余裕がある状態であれば、本来なら見送るべきブラック企業の予感すら無視し、
内定欲しさに自分を安売りしてしまう、そんな状態に陥ることでしょう。
「収入がない今よりマシならどこでもいい」という思考は、
自分の人生をよりよくするための転職活動をは真逆の方向ではないでしょうか。
在職中だからこそ手に入る「3つの最強カード」
これまで先に辞めない方がいい理由について述べてきましたが、
改めて在職中に転職活動を行うからこそ得られるメリットについて解説していきます。
1.NOと言える交渉権を持てる
働きながらの転職活動であれば、近々で生活に困ることはないと思います。
ある程度精神的に余裕がある状態で転職活動を進めることができますので自分自身の軸に沿った活動を進められると思います。
実際に面接を受け、内定となった企業で自分の希望と乖離していたとしても、
余裕がある状態であれば条件交渉でも強気に出られますし、内定辞退についても問題なく行えるのではないかと思います。
2.市場価値の「リアルタイム計測」
働きながら面接を受けることで現職で培った知見が外部ではどう評価されるのかをノーリスクでテストすることが可能です。
内定をもらった企業から現職以上の条件を提示されるのかどうか、それにより転職するかどうかもはっきりと意思をもつことができるでしょう。
仮に複数社から内定がもらえたとしても年収が下がってしまうという場合であれば、
現職での立ち位置が実は非常に優れていたのではないかと気づくこともできます。
3.今の仕事の再評価ができる
実際、転職活動を行い他の企業も見ることで意外と今の会社のこの部分は恵まれていたんだな、という客観的な視点を得ることもできます。
これは働きながら転職活動を行うからこそ得られるデータであり、
それを元に現職で頑張っていくと決心することも一つだと思っています。
それでは実際に働きながら転職活動を行うコツについて解説していきます。
エージェントが教える「働きながら」を完遂するハック
実際、働きながら転職活動を行おうとすると、
想像にたやすいかと思いますが、時間が足りないと言いたくなると思います。
大前提として働きながら転職活動を行う際には転職エージェントを使用して転職活動を進めることを薦めします。
転職エージェントの選び方については過去の記事を参照していただけますと幸いです。
それでは「忙しくて時間が取れない」という言い訳をなくすためにまずは前提として意識していただきたい3つを解説します。
1.面談・面接は18時以降・オンラインを希望する
現在は多くの企業が在職者のために柔軟な選考ラインを設けています。
それは転職エージェントも面接を受けたい企業もおそらく同様でしょう。
仕事が忙しい場合は終業後の時間を活用することをお勧めします。
転職エージェントとの面談や企業との一次面接については終業後の時間や18時以降でも対応してくれる企業が増えてきています。
積極的に依頼をかけて問題ないでしょう。
2.「スカウト待ち」でリサーチコストを下げる
CMなどでもよく目にするかと思いますが、ビズリーチなどのプラットフォームを使用し、
自分のレジュメ(履歴書・職務経歴書)を市場に出しておいてください。
それだけであなたのレジュメを見たエージェントや企業が向こうから連絡をしてくれます。
それを待つことで一旦は無駄な情報収集を省くことができるでしょう。
3.有給休暇は先行投資
先ほど面談や面接は18時以降とお伝えしましたが、
最終面接や、面接官が増える場合は基本的に就業時間内での面接調整となります。
従って、平日での面接調整は基本的に有給を使用して面接へ行く必要があるため、
現職での有給日数はここ1番の勝負所のために戦略的にストックしておくべきでしょう。
まとめ:会社を「利用」しながら、次のステージへ跳べ
私としては働きながら転職活動を行うことを第一のお薦めとしております。
今の会社で働き給料をもらいながら転職活動を行うことは不義理と思われる方もいるかもしれませんが、辞めたいと漠然と思いながらダラダラと非生産的に業務を続ける方が不義理だと思います。
ここは良心が痛むかもしれませんが、現職からの給料を「転職活動の活動資金」として使い倒すことが合理的なリスク管理だと思います。
ぜひ転職活動を成功させて皆さんが描く理想を掴み取っていただければと思います。
