【意外と知らない医薬品の違いについて簡単に解説】

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業界研究をしていると必ず目にする「医薬品業界」。

医薬品を製造している企業を調べているときに、新薬、ジェネリック、OTCなど各企業によって製造している医薬品が違うということが多々あるかと思います。

今回は意外と知らない医薬品の違いについて解説していきます。

私も転職エージェントとして、医薬品業界の企業様とお話をさせていただくことがありますが、

どの医薬品を作っているかによって特徴がかなり異なっています。

ぜひ本記事を読んで企業研究の参考にしていただけますと幸いです。

医薬品業界の全体像について

まずは医薬品業界の全体像についてです。

医薬品業界は、皆さんが体調を崩したときによく使用するお薬を製造している業界です。

主に、医薬品の研究開発から効果の確認、販売までを手掛けています。

医薬品は大きく分けて二つに分けられ、

医療用医薬品

一般用医薬品

の二つに分類されます。

医薬品業界の企業は主に上記二つを製造しています。それぞれの違いについて解説していきます。

その前に、これから解説していく業界全体について分類や特徴を表で記載しておりますので簡単に特徴を掴んだ上で読んでいただければと思います。

          分類特徴
医療用医薬品・先発医薬品
・ジェネリック医薬品
一般用医薬品(OTC医薬品)・ドラッグストアや薬局で買うことができる

医療用医薬品とは

上述したように医薬品は二つに分けることができます、中でも医療用医薬品はお医者さんで処方されるお薬のことで基本的には処方箋が必要となります。

医療用医薬品も二つに分けることができ、主に先発医薬品・ジェネリック医薬品が該当します。

先発医薬品

ジェネリック医薬品

先発医薬品について

先発医薬品とは別名「新薬」とも呼ばれています。

新薬と聞くとイメージしやすいかも知れませんが、これまで世の中になかった効果をもつお薬のことです。

主に病院で処方されます。

新薬の開発には多額の金額が発生します、主に新薬を開発している企業は「特許」によって売上を回収しています。

新薬はまだ世の中にないお薬であるため、効用の研究からスタートする必要があります。成分や効能を研究段階からスタートするため、開発には長年の期間を有します。

効能が認められ新薬として販売可能となれば、そのお薬には知的財産権が認められその企業は特許を取得することができます。この特許は最長25年有することができます。

この特許が有効な期間に、新薬を開発したメーカーは独占的に販売を行うことでこれまでの研究費を回収し売上を構築、さらに今後の新たなお薬の開発費へと回していくわけです。

ジェネリック医薬品について

近年よく耳にするジェネリック医薬品。おそらく皆様も薬が処方される際に「ジェネリック医薬品でも構いませんか」と尋ねられたことはあるかと思います。

その際、適切に意味を理解した上で解答できましたでしょうか。

ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも言われています。新薬とは対照的に「後発」と言われる理由としては特許が切れた新薬と同じ効用を持ったお薬だからです。

特許が切れた新薬は、製造にまつわる研究内容が公開されます、ジェネリック医薬品はその情報をもとに同じ効用を持った薬を製造しています。

効用は全く同じ、あるいは改良されたものが多くなっているのが特徴です。

また、ジェネリック医薬品は新薬とは違い、研究開発に要する期間・金額が新薬ほど発生しません。そのため比較的安価で生産することができます。

それにより私たちの手元に届く際にも先発医薬品よりも安く購入することができるのです。

冒頭で挙げたお医者さんから「ジェネリックでもよろしいですか」とは、新薬ではなくジェネリック医薬品、後発に当たりますが効用は一緒のお薬ですよという意味になります。

一般用医薬品とは

先ほどは医療用医薬品について解説しましたが、次は一般用医薬品です。

一般用医薬品は主に私たちがドラッグストアや薬局で自分達で選んで気軽に買うことができるお薬です。

一般用医薬品はよく、OTC医薬品とも呼ばれており「Over The Counter」の頭文字をとってOTCと言われています。

一般用医薬品にも3つの分類があり、それぞれ特徴が異なります。

分類特徴
第一類医薬品販売は薬剤師限定。副作用などの観点で注意が必要
第二類医薬品風邪薬、解熱剤など専門家の情報伝達が努力義務
第三類医薬品上記以外の一般用医薬品

ドラッグストアなどで必ず薬剤師さんがいる時間帯でしか買うことができない薬があるかと思います。

それは第一類医薬品に該当し、副作用や相互作用について特に注意が必要となっています。そのため薬剤師から必ず薬について説明を受けて上で購入する必要があります。

第二類医薬品は薬剤師による説明が義務付けられているわけではありませんが、副作用・相互作用について注意する必要があります。

それ以外については気軽に買うことができる第三類医薬品に分類されます。

まとめ

今回は医薬品の違いについて解説しました。

医療用医薬品と一般用医薬品の違いについては病院でもらうものか自分で買うことができるものかという点です。

医療用医薬品の中でも新薬とジェネリックがあり、先発か後発かで紅葉に差はありません。

一般用医薬品は薬剤師の説明義務があるものが第一類医薬品、それ以外は基本的に自身で購入可能です。

上記を覚えておくことでこれから先お薬をもらう際の参考になるかと思います。

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