今回はいいエージェントと悪いエージェントのみわけ方について解説していきます。
転職活動を行う上で転職エージェントの活用はお勧めします、
が、エージェントも人間です。
担当してくれるエージェントがいいエージェントなのか、あなたと相性が悪いのかについてしっかりと見極める必要があると思います。
自分の人生を預けるに足るエージェントなのかどうか、それを見極めるだけのリテラシーも
求職者側に備わっているとなお素晴らしい転職活動ができると思います。
なぜ、エージェント選びに「リテラシー」が必要なのか
ご存知の方もいるかと思いますが転職エージェントのビジネスモデルは「成功報酬型」です。
晴れて転職が成功した場合、入社予定の企業から求職者の年収の数十%が報酬として支払われる仕組みとなっています。
また、エージェント側も営業職として自分の目標数字を持っています。
従って、エージェントの中でもどうしても「早く、確実に決まる案件」を進めたくなるタイミングがあってもおかしくありません。
いいエージェントは常にあなたに寄り添い、あなたの人生のLTVを最大化しようとしてくれます。
ですが、悪いエージェントは「自分の今月のKPI」を最大化しようと行動しています。
これが見抜けるかどうか、がエージェントを見抜くリテラシーにつながっています。
具体的に見極める方法について解説していきます。
【判別フェーズ1】面談の「最初のアクション」で見抜く
多くの転職エージェントは初回面談後に求人情報を送付すると思います。
面談を通じて希望条件やこれまでの経歴を聞いたにも関わらず、
おすすめの求人だけでなく、希望・経歴に全くマッチしていない求人紹介がされていたり、
とにかく数を送れば受けてくれる求人があるだろうという考えで求人を送ってきたり、
このような思考のエージェントも一定数いることでしょう。
ですが、いいエージェントは「なぜ今、転職を考えているのか」という転職活動における軸を
徹底的に掘り下げた上で、納得する求人紹介を行ってくれるはずです。
また、転職の軸をヒアリングしているうちに「今は転職すべきではない」というエージェントとしての利益に反するようなアドバイスをしてくれます。
初回面談時の求人紹介や、希望のヒアリングなど
求職者視点で深掘りをしてくれているのか、はたまたエージェントの一方的な押し付けになっていないのか、という観点を持ってみることが一つのおすすめです。
【判別フェーズ2】「企業情報の解像度」で見抜く
次に求人情報を中心に判別する方法です。
送付された求人の中から気になる企業があった場合、その企業について尋ねてみることをお勧めします。
あなたにとっていいエージェントであれば、現場の雰囲気や上司の性格、
前任者が離職した本当の理由であったり、入社後にぶつかる壁を具体的に教えてくれるでしょうし、
そもそもその情報把握もしているはずです。
ですが、避けた方がいいエージェントは求人票に書いてあること(年収、福利厚生)しか言いません。
ここで一つ誤解してほしくないことがあります。
基本的にエージェント側でもエージェントが担当している企業があります、
自分の担当企業は詳細を伝えられますが、他のエージェントが担当している企業の場合は詳細をその場で伝えられない、ということも起こりうると思います。
その場合は、確認したい部分をしっかりと情報をとった上で具体的に伝えてくれるはずです。
避けた方がいいエージェントの場合は後日伝えてくれることすらしてくれないことでしょう…
エージェントを「デバッグ」する3つの質問
面談の途中でこのエージェントを信頼してもいいのか、と判断に迷う場合はそれとなく下記の質問をしてみてください。
その際の回答で信頼できるかどうか、判断する一つの参考になるかと思います。
1.「このポジションの懸念点は何ですか?」
この質問をすることで、エージェントが企業から実際に得ている求職者にとって不都合となりうる情報をしっかりと伝えてくれているかどうかを測ることができます。
回答として、離職率の推移やカルチャーマッチの難しさなど、
採用に苦戦している場合はその理由をしっかりと把握しているかどうかを見極めることができます。
2.過去にこの企業に入社した人はどんな活躍をしていますか。
この質問は入社後の追跡調査ができているかどうかを測ることができます。
ですが、一つ気をつけていただきたいのが、
入社後に求職者へ積極的にエージェントから連絡を取ることは基本的に禁止されています。
その理由は次の転職を促す可能性が考えられるためです。
従って、入社後どうなっているかは企業の人事から情報を得る必要があり、
実際の声と会社としての評価に若干ギャップがある可能性も否めませんのでそこは認識しておくべきです。
3.私の今の市場価値なら、他にも選択肢はありますか?
他の職種や他社事例、あえて異業種の可能性を提示することで広い視野で市場を語れるかどうかを見極めることができます。
逆に、異業種へ転職が厳しい場合だとしても、その旨を市場感を添えて伝えてくれるかどうかも大切なポイントです。
これらの質問を駆使することであなたにとってそのエージェントがいいエージェントとなりうるかどうかを見極めることができると思います。
2026年のエージェント活用術:AIにできない「泥臭さ」を使い倒す
現在、AIの台頭により転職エージェントの内情も変わりつつあります。
すでに大手企業では大きく変わっていることでしょう。
それが「AIマッチング」です。
求職者の希望や経歴をシステムに入力するだけで、その人にマッチする求人を自動でAIが識別し
求人紹介をしてくれるのです。
それにより、エージェントが重要視しているポイントは求人・求職者の情報ではなく、いかにして意思決定を行う情報を提示できるかどうか、に移行しています。
従って、求職者としては与えられる情報を鵜呑みにするのではなく、
情報をもらうための情報を積極的に提示していくべきだと思います。
そして、そのために転職エージェントを単なる案件紹介者として認識するのではなく、
キャリアの意思決定を行う上で思考を深掘りしてくれるキャリアの壁打ち相手となる機能をしているかどうか、を基準に選別するべきでしょう。
一社のエージェントだけ登録して満足をするのではなく、本当にいい転職をしたいのであれば複数社登録していいエージェントと巡り合うことを目指しましょう。
まとめ:あなたの人生の「ハンドル」は、エージェントに渡すな
転職エージェントに言われるがままの転職活動を行うことはお勧めしません。
エージェントはあくまでツールであり、アドバイザーです。
最終的な意思決定を行うのはあくまであなたであり、常にあなた自身であるべきなのです。
質の高いパートナーを選び、転職の軸に向けた加速を確かなものにするために、
積極的にエージェントを使い倒していきましょう。
