転職エージェントは大手と地域特化のどっちがいい?プロが教える「最強の使い分け」と落とし穴

実際に転職活動を始める際、働きながらだとなかなかまとまった時間をとって情報収集を行うことが難しいと思います。

そんな中でおすすめなのが転職エージェントの活用です。

ですが、ひとえに転職エージェントといってもさまざまな特徴を持ったエージェントが存在しているのも事実です。

業界特化型や年齢層に特化したエージェント、職種特化など昨今ではさまざまな特徴を持ったエージェントが増えています。

その中で今回は全国大手の転職エージェントとエリア特化型エージェントについて解説していきます。

結論から申し上げると、全国大手エージェントとエリア特化型エージェントの並行活用を私としてはお勧めします。

それでは、理由や詳細について実際に転職エージェントとして従事している私なりの知見を交えて解説していきます。

大手or特化型ではなく大手&特化型のすゝめ

まず、大前提として覚えていただきたいことが全国大手エージェント(リクルートエージェントやdodaなど)とエリア特化型は並行して使った方がいい、ということです。

皆さんの周りにあるスーパーでイメージしていただくとわかりやすいのではないかと思います。

俗にいう全国大手エージェントはすでに「インフラ」となっており、

世間に出回っている情報を幅広く揃えているスーパーに近しいと思います。

それに対してエリア特化型は大手と比較すると情報の商品数は劣るかもしれませんが、

1商品への専門性・情報量は大手よりもストックしている可能性が高いです。

スーパーとは対照的に専門店というイメージになります。

幅広い網の目で情報収集を行いながら、

気になる情報、求人票として表側に出てこない情報についてはエリア特化型エージェントを活用して抜け目なく集めていく、これが転職活動における情報収集の理想系だと思います。

【徹底比較】大手エージェント vs エリア特化型エージェント

それでは実際に私が考える大手エージェントとエリア特化型エージェントを比較形式で得意・不得意を解説していきます。

比較項目大手エージェント(全国・総合)エリア特化型エージェント(地域・地場)
求人ボリューム圧倒的
非公開求人も含め網羅。
限定的 
ただし地場の優良中小に強い。
情報の解像度標準的
 数値をベースにした分析。
超具体的 
社長の性格や離職理由まで把握。
スピード感爆速
システム化された進行。
じっくり
密なコミュニケーション。
適したフェーズ「広く選択肢を揃えたい」
初期段階。
「特定の環境を深く狙いたい」決戦段階。

と、表で比較してみました。

幅広く、業界・エリア全体のことを把握したいフェーズにおいては全国大手のエージェント活用をお勧めします。

そうして活動を行う中で、自分自身の転職活動における軸や、

エリアにおける特性を把握できてきたタイミングで求人票には載ってこないような情報を

得たいと思う時があると思います。

その時はエリア特化型エージェントの出番です。

エリア特化だからこその地域企業とのリレーションを活用して通常では得にくい情報をとってもらえる可能性が高いです。

エリア特化型にしかできない「泥臭いマッチング」の価値

ここで一つ認識いただきたいのがエリア特化だからこそできる強みについてです。

地方や特定のエリアの中小企業ではニッチトップの技術力を有しておりながら、

求人票には反映されない現場の「誰かいい人いないかな」という言葉があります。

社長や役員、現場に近い人に裁量権が与えられているからこそ

通常では表に出てこないような職種・ポジションでも内定を勝ち得るチャンスがあります。

また、大手が拾いきれないような「社風の相性」や「その土地での暮らしやすさ」「土地勘」などを考慮した提案までできるのは特化型ならではの強みではないかと思います。

個人的には通勤に対する価値観の違いが大きく反映されるのが全国大手とエリア特化の違いかなと思います。

都市部における通勤時間20分と地方における通勤時間20分では同じ時間でも

全く異なるように思えます。

その土地ならではの情報収集を行なっているエリア特化エージェントはこうした生活面を考慮した提案ができるというのも一つの強みではないかと思っています。

エージェントが勧める「ハイブリッド活用」の黄金比

それでは実際に全国大手とエリア特化型の使い分けかたについて解説していきます。

まずは全体像について、記載すると、下記のようなイメージ感がいいかと思います。

  1. 初期:大手1〜2社で「市場の相場」を把握する
    • 自分の経歴が、全国区でどう評価されるか(年収・職種)のデータを集める。
  2. 中期:エリア特化型1〜2社で「非対称な情報」を獲る
    • 狙いたいエリアの「裏事情」や、大手には出ないお宝求人を探る。
  3. 終盤:相性の良い担当者を「メイン」に据える
    • 属性に関わらず、「信頼できる担当者」を主軸に、意思決定を固める。

※いいエージェントかどうか見極める方法については過去記事で記載しております!

それでは実際にそれぞれのフェーズについて詳細を解説していきます。

1.初期:大手1〜2社で「市場の相場」を把握する

まずこの段階では自分の市場価値について把握することが大切です。

また、転職活動における軸や自己分析の深掘りも足りていないことがほとんどだと思います。

そんなタイミングでは実際にエージェントを使用しながら分析を深めていくことを薦めします。

エージェントとの会話を通じて自己分析を深めることもできますし、

転職活動において考えておくべきポイントはエージェントの面談では必ず聞かれます。

また、リクルートエージェントなどの大手サイトでは面談の内容を通じて履歴書・職務経歴書を作成してくれますので、自分で作成する手間も省くことができます。

2.中期:エリア特化型1〜2社で「非対称な情報」を獲る

次に行なっていただきたいことはエリア特化型エージェントとの面談です。

大手エージェントと面談した情報を元に自分の転職活動の軸や希望条件などを擦り合わせた上で他に必要な情報がないか、をしっかりと面談を通じて把握しましょう。

そして次からが本題です。

大手エージェントとの面談を通じて気になった企業についてエリア特化型エージェントに聞いてみてください。

エリア特化型エージェントは一社あたりの情報量に強みを持っています。

大手エージェントでは拾いきれないような求人情報や会社の情報まで、

求人票には書けないような情報を持っていることがほとんどですので積極的に質問してみてください。

3.終盤:相性の良い担当者を「メイン」に据える

そして大手エージェント、エリア特化型エージェントの複数社と面談を終えたのち、

相性が良かったエージェントをメインとして活動を進めていきましょう。

情報量の多さも大切ですが、最後は人と人です。

相性も重要な要素ですので、

エージェントの人となりをしっかりと見極めてこの人は信頼できそう、というエージェントを1人決めて活動を続けていくことをお勧めします。

注意!「エリア特化」という名の「ただの弱小」を見抜く

ここで一つ注意いただきたいことがエリア特化型エージェントでも

見極めが必要です。

情報が古い企業、積極的に新しい情報を取りにっていない企業では

地域密着のメリットを活かしきれていません。

求人数・情報量のいずれも不足している危険なエージェントです。

そのようなエージェントは基本的には使わないことをお勧めします。

その会社が最近いつその企業を訪問したのか、人事担当者と直近何の話をしたのか、など突っ込んで聞いてみましょう。

まとめ:情報は「分散」し、意思決定は「一点突破」せよ

複数社のエージェントへ並行して登録することで幅広く、

あみの目を細かくして情報収集を行いましょう。

分散して情報を集めることで結果的に手元に残る情報が増えますし、

さまざまなエージェントの属性を重ね合わせることで結果的に自分が納得のいく意思決定を行うことができます。

大手エージェントだから安心という属性を信頼するのではなく、エージェントを信頼した上で最終的に自分の意思決定に対して自信を持てるように活動することをお勧めします。

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